初雪前にやっておきたいこと
青木三山制覇!
を目指していたものの、あっという間に初雪が降ってしまいました。
三つ目の夫神岳は、実は1回登ったのです。
ただ、天気が悪くて途中でお弁当だけ食べて引き返す羽目に。
その後、天候を伺っていましたがなかなかタイミングが合わず、来春への持ち越しとなりました。
青木村の初雪は11月下旬
で、初雪です。
本日11月20日、青木村の平野部でも初雪が降りました。
(数日前から、雨が降ると村の標高が高いところ<=山頂>はうっすら白くなっていました)
数日前の『信濃毎日新聞』で、野沢村(北信にある野沢温泉&野沢菜漬けで有名な村)で積雪という記事が載っていたので、青木村もそろそろかしらと想像していました。
降り始めたのは夜中で、朝起きてみると、庭はこんな具合。
最初「ずいぶん濃い霜だな」と思ったんですが、よく見ると雪でした。
山々は、山裾に近いところまで白く化粧されていて、朝日に輝いて神々しいほどです。
青木村の中でも標高が高いところは、もうちょっと積もっていたみたいですね。
ちなみに、茅野に住む友人宅も積もっていました。
昨年も11月下旬が初雪だったので、このあたりが青木村のスノーシーズン入りということになりそうです。
タイヤ交換はけっこう大変
となると問題は車のタイヤ。
減りを少なくするためにもできるだけひっぱりたいところですが、あんまりひっぱると、いきなり降雪して朝慌てることに。
(忙しくて寒い朝にタイヤ交換なんて考えるだけで悪夢!)
今年は、夫が昨日のうちに変えておいてくれたので、ベストタイミングでした。
おかげで朝、保育園の送りも危なげなくこなせましたよ。
タイヤ交換も、慣れるまではちょっと大変なようです。
昨年は、デリカのジャッキアップポイントを間違えて、部品を曲げてしまう失敗も。
ジャッキも車載工具だと使いにくかったようで(車載工具あるあるですね)、結局フロアジャッキを買っていました。
今はオール手動でタイヤ交換していますが、夫は「コンプレッサーがほしい」と言っています。
ナットをゆるめるのと締めるのがやはり大変なようで。
1台ならいいんですが、3台となると……。
(1本のタイヤにナットが4~5個)×(タイヤ4本)×(車3台)=最大60回×2(ゆるめて締めて)=最大120回
タイヤに空気を入れるのも大仕事。
今は手動の「しゅこしゅこ」なので、デリカの大きいタイヤだと1本500回くらいしゅこしゅこしてるみたいで。
……。
「60歳になったら、コンプレッサーを買うかも」と言っていました。
後日、クロスレンチの使い過ぎで大胸筋が筋肉痛になっていた夫、今すぐ買っても誰も文句は言わないよー。
もちろん、水は凍っていました。
下の写真は、駐車スペースのコンクリート部分に残った水が凍結したものです。
水道管のヒーターは死活問題
雪が降る少し前には、水道のヒーターをオンにするという儀式も必須です。
これをしないと確実に、水道管の凍結・破裂という悲惨な事態を招きます。
ヒーターにはセンサーがついていて、標準的なセンサーだと2℃くらいでオンになります。
が、2℃だとまだ水は凍結はしません。
しかも、このヒーター、けっこう電気代を食うのです。
(月2万とか平気でいきます)
そこでホームセンターで、センサーの感知能力がもっといいタイプ(要はもっとギリギリでオンになるやつ)を買うことになります。
これについては「セーブ90」(テムコ)と「節電太郎」(野村ユニソングループ)がほぼ独占しています。
そのせいか、どこで買っても(通販であっても)ほぼ同じ値段です。
1つがけっこうな値段する上に、複数本買うことになるので、そこそこの出費です。
それでも、長い目で見れば電気代よりはマシなので買うしかありません。
新築住宅ならば、水道管を屋外に露出させずに壁の中を通す施工で、こういう手間が一切不要になる場合もあります。
以前、少しだけご縁のあった中古住宅で、誰も住んでいない間に水道がほぼ凍結・破裂していたことがありました。
修理代がとてもかかる上に、水道だけでなくユニットバスやトイレも交換しないとどうにもならず、寒冷地の凍結防止は死活問題だと実感しました。
青木村は北信のような豪雪地帯ではないので、雪対策はあまり必要ありません。
(とはいえ、この辺でも数年前に一晩で1メートルくらい積もる“珍事”があり、往生したそうです)
雪は積もっては溶けを繰り返す程度に降り、気温はマイナス10℃はいきます。
それなりに冬支度が必要な場所であることには、変わりありません。
寒いのはいろいろ大変なことも多いですが、また違った表情が見えてきて、それはそれでいいなと思う青木村初心者なのでした。
【青木三山】十観山(十観山コース)に登ってきたよ
先日の子檀嶺岳に続き、今回は十観山に登ってきました。
十観山は標高1284m、青木三山でいちばん高い山です。
青木村ではパラグライダーができるのですが、そのテイクオフ地点があるのが十観山です。
十観山にはルートが2つあり、今回は時間が短い「十観山ルート」を選びました。
村営横手キャンプ場そばにある駐車場に車を停めます。
このキャンプ場、バンガローがなかなか立派です。
住んでいると泊まる機会はまずないですが、ちょっと興味があります。
山栗がたくさん落ちていました。
登山道は「栗銀座」「どんぐり銀座」という様相を呈していました。
この看板が立っているところから林道に入っていきます。
写真:車を降りてすぐ「寒い、寒い」と言い出した長男、まんまと上着を忘れてきていたので、わたしのジャケットを貸しました。黄色いカオナシみたい。
途中、信州昆虫博物館へ向かう道と分岐します。
村の診療所の先生は昆虫にとても詳しくて、標本や蔵書などをこの信州昆虫博物館にたくさん寄贈されたとか。
昔は農協の保養所だった建物が、博物館になっています。
途中、森が途切れて眺めのいい場所があります。
おそらく、パラグライダーのテイクオフ地点の下に位置するのではないかと思います。
(テイクオフ地点は木が伐採されて草地になっているので、これだけの眺望があるのではないかと推測)
林道から、いよいよ登山道らしさ漂う細い道へ入っていきます!


さすが秋、きのこがあちこちに生えています。
種類がわかるだけの知識はないので、見るだけに。
山頂から少し下ったところにバイオトイレが設置されています。
ここらへんは傾斜がきつく、さすがにヒイヒイ言いながら登っていました。
わたしは途中無言になってしまい、長男から心配&笑われる始末。
山頂からの眺めです。
上田までが一望できて、思わず歓声を上げました。
(ここもパラグライダーで使うことがあるのかしら? と思しきシートと吹き流しが)


お昼はお弁当&カップ麺。
山頂に着いてしばらくすると猛烈に寒く感じていたので、カップ麺を持ってきてよかったです。
あまりの寒さに夫のジャケットを借りたわたしは、パンツもオレンジ色だったため、このような出で立ちになってしまいました。
夫からは「森林組合の人みたいだ」と……たしかに。
森林組合の人は山に入る時、オレンジ色の服を着ているので。
森林組合の人は、シュッとしていてかっこいいですがね。
下山して、田沢温泉の「有乳湯(うちゆ)」へ。
汗を流し、冷えた体を温めました。
ここは源泉かけ流しで、お湯の温度がぬるめなので、いつまでも入っていられる気持ちのいい温泉なのです。
友人が泊りがけで遊びに来ると、「ノー」と言われない限り必ず連れて行きます。
十観山の登山道は、終始登りやすかったです。
山自体も手入れがされているのか、木と木の間隔が適度にあいていて、光が差し込んで、実に気持ちのいい山でした。
ぜひまた登りたいですね。
次に狙うは夫神岳のてっぺん。
これでとりあえずは、青木三山制覇となる予定です。
続報を待たれよ!
【青木三山】子檀嶺岳(当郷管社コース)に登ってきたよ
青木村にはいくつか山があります。
そのうち代表的な3つの山が「青木三山」と呼ばれています。
標高が高い順に
・十観山(じっかんざん)1284m
・夫神岳(おかみだけ)1250m
・子檀嶺岳(こまゆみだけ)1223m
の3つです。
山にいざなってくれる、このような素敵なマップもあるのです。
写真:青木村の地域おこし協力隊の小林弘和さんが作成。小林さんはイラストの腕前がプロ級です。このマップも本当によくできています!
いつかは登りたいと思っていましたが、先日、その機会が訪れました。
訪れましたといっても、何かきっかけが転がり込んできたわけではなく、単に「登ろう」と決めただけの話です。
ホームエデュケーション中の長男もいっしょに、さしずめ秋の遠足といったところでしょうか。
今回は、登山道が3ルートある子檀嶺岳の「当郷管社ルート」から登りました。
写真:このマップはほぼ正確で、初めてでもじゅうぶんに役立ってくれました。
登山者用の駐車場に車を停め、登山口へ進みます。
写真:ゲート左側の一部を、竹で編んだもので塞いであります。いのししだと簡単に突破しそうですね……。この手前には立派な栗畑があるので、心配になりました。
獣害柵のゲートを通ります。
小川にかかった木製の橋、竹林を抜けて歩きます。
今はちょうどきのこシーズン、この子檀嶺岳も「茸止め山」でして、登山道の途中までは登山道に沿ってビニールテープがめぐらされ、「立ち入り禁止」となっていました。
青木村は松茸で有名です。
今の時期、道の駅には松茸が並んで、わざわざそれ目当てに訪れる人もいるほど。
産地とはいえ高いので、わがやはまだ買ったことがありません。
知り合いに茸山を持っている人がいると、郵便ポストに松茸がそっと置かれている……なんてこともあるそうで、そんな日が来ることをひそかに夢見ているわたしたちです。
しばらく登ると「強清水(こわしみず)200m」という看板が出てきます。
登山道から脇道に入ると、チョロチョロと湧水が流れているところにたどり着くのです。
足場がかなり悪いので要注意。
それでも果敢に手ですくって飲んでみました。
少し土っぽい味がしますが、おいしかったです。
登山なので当然ずっと上り坂ですが、途中で林道に出て、そこで一息つけます。
夫はぜんぜん余裕といった風情なのに、わたしはあっという間に息が上がってスピードも出ません。
長男も「まだ? まだ?」でわりと文句多め(わたしに似たな)。
林道から登山道に戻るところにベンチがあり、ここで休憩を取りました。
さて、登山道に戻ります。
小さな鳥居をくぐって、ここからはわりと急な坂道がつづら折りに続きます。
登山靴を今は持っておらずスニーカーで来たのですが、さすがに滑るところがあります。
あっ、これ図鑑か何かで見たことがある!
帰宅してから調べてみると「銀竜草(ギンリョウソウ)」という腐生植物だそうです。
別名は「ユウレイダケ」。
花の中を覗くと目玉のおやじみたいになっているそうですよ。
湿ったところで、菌類に寄生して栄養を得るんだとか。
面白い植物ですね。
ほかにも、きのこが生えていたり、面白いかたちの実が落ちていたりしました。
わたしの好きな「ホコリタケ」も見つけたので、足でつついて胞子を噴出させて楽しみましたよ。
尾根に近いところはさすがに急で、長男は泣きが入っていました。
先をゆく夫は、ベージュのパンツに薄いグレーのトップス&ハットといういで立ちだったもので、すぐにカモフラージュされて見えなくなります。
期せずして、遭難すると見つからない典型スタイルになっていました。
尾根に出ると、反対側から風が吹きあがってきます。
汗をかいたのでこの風がとても心地いい。
尾根に出れば、山頂まではすぐです。


山頂からの眺め。
あいにく曇りだったので眺めはいまひとつですが、強い日差しもないので格好の登山日和でした。
こうして見ると、青木村もじゅうぶん山間の村であることがわかります。
上田方向は平地で開けているので、あまりそんなふうに感じていなかったのですが。
山頂には子檀嶺神社の奥宮が祀られていました。
ここまで石などを担いであがった人がいるんだなー……としみじみ。
帰りの下りは脚にきました。
登山は、上りが有酸素運動で、下りは筋トレだなと実感。
夜は、ふくらはぎがじんじんしてなかなか眠れませんでしたよ。
しかし、自分が住んでいる村に登山できる山があるのはいいですね。
東京に住んでいるときには、車で何時間もかけて登山口まで行っていたわけですから、これも移住の醍醐味のひとつです。
雪が降る前に、青木三山制覇、できれば全ルート(計6ルート)制覇を目指したいです。
またレポートします!
ある日とつぜん断水に!
3代目の鍋つかみ
写真:右が2代目、左が今回作った3代目。2代目は端が焦げたり、いろんなシミがついています。それだけ使いこむことができたのはうれしいことです。
先日の針仕事のついでに鍋つかみも更新しました。
この鍋つかみは、以前、東京は雑司が谷にある鬼子母神の「手創り市」で買ったものが原型です。
これがとても具合がよかったのです。
四隅にアールがついた長方形で、パペット人形みたいに手を差し入れられるようになっています。
残念ながらボロボロになってきたため、自分で作ることにしました。
初代を分解して、どういう構造かを確認。
その上で作ったのが2代目です。
これもボロボロになってきたため、今回3代目を作りました。
2代目は初代を受けて中に古タオルをはさみこんでいたのですが、少し薄く感じていたので3代目はキルティング布を使ってみました。
手を差し入れる部分も、2代目は薄くて心もとなかったので、二重にしてしっかりさせます。
2代目を作った時に型紙を作ったので、今回は早かったです。
1.キルティング布を型紙+縫い代(1センチ)分の大きさで4枚切ります。
2.手を差し入れる部分(普通地の布)を縫い代をつけて4枚切ります。
3.2を半分に折って半円状にし、底辺部分を端から3mmほどのところで直線縫い。
4.1を2枚中表になるよう合わせて、間に3を2枚はさみ、ぐるっと1周縫います。このとき、5センチほどあけて縫ってください。
5.四隅のアールがついている部分は、縫い代にはさみで切りこみを3~4か所入れます。
6.あけた部分から内外をひっくり返し、ミシンもしくは手縫いで閉じればできあがり。
キルティング布で厚みが出た分、全体的に小ぶりになりました。
もう少し大きめに作ったほうがつかみやすかったかな。
4代目は、片方はキルティング布のまま、もう片方を普通地の布にして作ってみます。
ちなみに初代はひっかけるためのループがありましたが、パッと取れないのと、ループが焦げることがあったので、2代目からはなくしています。
ガスコンロのすぐそばに置いてあって、すぐに取れるようにしてあります。
こういったマイナーチェンジができるのも、自作のよいところですね。
「びわこふきん」でリメイク針仕事
針仕事は嫌いではないのですが、めったにやりません。
まだ下の子が小さいのであぶない場面があるのと、集中できないからです。
どうしても必要になったときにまとめてやるようにしています。
その「どうしても」が訪れたので、久しぶりにミシンを引っ張り出しました。
今日作るのは次の3点。
・双子の保育園の食事エプロン
・皿洗い用の布
・鍋つかみ
鍋つかみは別途投稿しますね。
「びわこふきん」とは?
有元葉子さんなど料理家の方にも愛用者が多い「びわこふきん」。
お皿洗いのときに、洗剤を使わずとも油汚れも落ちるふきんとして有名です。
原料は綿で、紡ぎ方と織り方が独特です。
「ガラ紡」と呼ばれる日本独特の紡績方法のようですね。
糸自体もボコボコしていて、それをざっくりした網目状に織っていった布です。
このボコボコがポイントで、ここが汚れをたくさんかきとってくれるようです。
琵琶湖の水質悪化を受けた「リンを含む洗剤の追放運動」が発端で、合成洗剤を使わないで済むようにということで開発されたようですね。
それで「びわこふきん」なのです。
愛知県豊橋市にある「朝光テープ」という会社が作っています。
びわこαをバスタオル代わりに
他にも、同じようなガラ紡の布製品はあるのですが、わたしは朝光テープのものがいちばん好みです。
目の詰み方がゆるめで、やわらかく感じます。
乾きも早いです。
値段も安くはないし、ほかのタオルに変えようか……と思うこともなくはないのですが、ほかにない使い心地が魅力で今のところはこれ一本です。
わがやでは、今は「びわこα」をバスタオル・手拭きタオルとして使っています。
びわこふきんと同じような目の粗さで、フェイスタオル大です。
最低限回せる枚数しか持たないので、半年もすればかなり薄くなってきて買い替え時です。
薄くなったとはいえ、捨てるのはもったいない。
そこで思いついたのが、皿洗い用の布としてリメイクするアイディアでした。
皿洗い用の布
皿洗いには固形石けんを使っています。
以前、小さくなった石けんを入れられるポケットつきのスポンジというのを使ったことがあって、これがとても使い勝手がよかったのです。
そこで、びわこαを切って袋状にして縫ってみたら、とても具合がいい。
このままでも使えるし、油汚れがあるときは石けんをこすりつけたり、小さくなれば袋に入れて洗えます。
破れてボロボロになってきたらお役御免で、あちこち拭いてから捨てます。
ここまで使い切れば、びわこαも本望だろうと思いたいです。
1.びわこα1枚を半分→半分→半分に折り8分割します。
2.分割したものを3つ折りにすると、袋状になります。
3.両端にジグザグミシンを1往復ずつかけてできあがり。
保育園の食事エプロン
これ、ネットで検索すると「おりこうタオル」と呼ばれているようですね。
作るのも簡単で、このエプロン自体が「おりこう」だと思いますよ。
1.フェイスタオルを半分に折ります。
2.折った部分から3~4センチのところを、折り目と平行に端から端まで直線縫いします。
3.平ゴムを輪っか状に通してできあがり。
(平ゴムの長さはお子さんの首にちょうどよくおさまるところで調整してください)
タオルが二重になる上、大きいので、食べこぼしをかなりキャッチしてくれます。
幼い子でも、自分で装着できる点もナイスです。
(保育園では自分で着けられるものを、と指定が)
難点は
・縫ってゴムを通したところが乾きにくい
・黒カビが生えてしまうことがある
・かさばる
といったところでしょうか。
とはいえ、長男のときから愛用していて、これ以外は考えられません。
昨年から使っている双子さんのエプロン、黒カビがどうにもならなくなってきたので、さすがに作り直すことに。
1日で「3枚×2人=6枚」使うので、前回は24枚作りました。
そこまで用意しなくても回ることがわかったので、今回は18枚作ることに。
取ってあった使い古しの布の山から、びわこαと、かつて皿拭きとして使っていたびわこふきんがたくさん出てきたので、これを使うことにしました。
普通のタオルより薄地なので、かさばらなくていいですね。
一度洗濯をしてみましたが、乾きも早いです。
好みもありますが、やはりふつうのタオルより優秀で使い心地がいいなぁ。
使い古したものを再生して、毎日のように活用できる道がひらけるのはうれしいことですね。
石けんユーザー必見! 二槽式洗濯機は使えるよ
写真:わがやの二槽式洗濯機は、日立の「PS-60AS」。2016年春に買い替えた2代目。洗濯物の量が増えてきたので、初代より大きいものにしました。左の白い蛇口は、風呂の残り湯をくみ上げる機械(付属品ではないです)。
時代と逆行する洗濯機
わがやは二槽式洗濯機を使うようになって、5年ほど経ちます。
洗濯機は「二槽式」から「全自動」に進化してきたわけで、まるで時代に逆行するような選択です。
わがやは、石けんユーザーであることが、二槽式を選ぶ大きなポイントでした。
二槽式洗濯機って?
全自動が当たり前の今「二槽式? なにそれ? 見たことない」という方もいらっしゃるかもしれませんね。
全自動洗濯機が出る前は、洗濯機と言えばこれだったんです。
全自動と呼ぶところからわかるように、二槽式洗濯機は「一部だけ自動=手動の部分がある」んです。
全自動は洗濯槽がひとつだけですが、二槽式はその名の通り「洗濯槽」と「脱水槽」に分かれているのが特徴です。
この時代に逆行した洗濯機になぜか熱烈な愛用者たちがおり、全自動洗濯機ほどのバリエーションはありませんが、現在もメーカー数社(日立、パナソニック、ハイアール、AQUA等)が細々とリリースし続けてくれています。
二槽式のメリット
1.槽が小さいから「撹拌力」「脱水力」が強い
比較するとよくわかるのですが、槽の大きさが全自動に比べると小さいです。
なので、パワーが伝わりやすく「汚れ落ちがいい」「短時間でパワフルに脱水できる」という傾向があります。
汚れ落ちで全自動に不満を感じるベテラン主婦の方は一定数いるようで、それで二槽式から離れられないという方もいます。
2.石けんの溶け残りがまずない
石けんユーザーのお悩みでよくあるのが「粉せっけんが溶け残って服に着いてしまう」というやつなんですが、なにぶん撹拌力が強いので、溶け残りはまずありません。
石けんユーザーと二槽式ユーザーが重なるのはこの点にあって、わがやもまさにそうです。
余談ですが、「それなら液体せっけんに変えればいいじゃないか」というご意見が当然出てくるでしょう。
液体せっけんは粉せっけんに比べて高い、石けん分が低くなる(おおむね30%程度)というデメリットがあるのです。
二槽式洗濯機なら、粉せっけんのままストレスなく使えるわけです。
3.洗濯液を使いまわせる
洗濯槽と脱水槽が分かれているので、石けんを溶かし込んだ洗濯液を2~3回使い回せます。
どういうことか、わがやの通常の洗濯の手順で説明してみますね。
白物を洗った洗濯液を排水せず、色物の洗濯にそのまま使います。
(白物を脱水槽に移すときに水が減るので、水と石けんは少し足します)
使い回しなんてイヤ、という方もいらっしゃるとは思いますが、その分節水&節石けんになるので、わたしはとても便利だなーと感じています。
4.洗濯が短時間で終わる
全自動でもお急ぎコースを使えば短くできますが、二槽式の場合、洗濯と脱水を同時進行できるのと、洗濯も脱水も短い時間で済むので、「白物1回+色物1回」で30分程度で終わります。
5.ピロピロワカメ(黒カビ)問題が少ない
洗濯機でショックなのはなんといってもあのピロピロワカメ。
二槽式だと、全自動に比べて圧倒的にその問題が少ないのです。
特に「酸素系漂白剤」を石けんと常時併用すると、劇的に減ります。
写真:左から「セスキ炭酸ソーダ」「粉せっけん(サンダーレッド)」「酸素系漂白剤」「液体洗剤(カドリーコアラ エコロジックウールウォッシュ)」。シルクやウールの洗濯物が多かったときには、セスキやコアラの洗剤をよく使っていましたが、最近はほとんど出番がありません。コアラの洗剤はサボン草を使っていて、中性洗剤でありながら100%自然素材という珍しいものです。
もちろん、まったく黒カビが付かないわけではなく、目についたらときどき使い古しの歯ブラシなどでこすります。
洗濯槽クリーナーの使用頻度は明らかに減りましたね。
6.構造がシンプル(コンピューターを使っていない)
機械らしい機械はモーターだけなので、意味不明な動作をすることはまずありません。
全自動を使っていたときによくあった、脱水時のかたよりを直すために再度注水されてしまうようなことがないのが、個人的には気に入っています。
7.洗濯機自体が安価
洗濯容量あたりで比べると全自動より割高になるという見方もありますが、購入時に支払う金額はやはり少なくてすみます。
スペックを問わなければ、1万円を切るものも!
(価格.comの二槽式洗濯機カテゴリーにおいて。2017年7月12日現在)
8.外にも置ける(自己責任で)
構造がシンプルなので外に置いて使っても、気兼ねがないようです。
二槽式洗濯機は工場や店舗などで使われているケースがよくあるんですが、外に置かれているのを見たことがありませんか?
あれです。
家庭でも、昔の家だと外に置いて使っていましたね。
古い家に多いんですが、そもそも風呂場がなかったり(増改築であとから設置)、あっても別棟になっていたり、脱衣所がなかっりで、家の中に洗濯機を置く場所がないというケースが多々あります。
うちの実家もそうでした。
二槽式のデメリット
1.一部手動であること
これこそが「全自動洗濯機」が待ち望まれたいちばんの理由でしょう。
冬場に冷たい水で洗濯する場合は「洗濯槽→脱水槽」に洗濯物を移すのがしんどいです。
また、水を含んだ洗濯物は重いですから、それがつらい場合もあります。
もちろん付きっきりになる必要はなく、別の家事や用事をやりながらでじゅうぶん回せます。
慣れればなんということはないのですが、人によっては大きなストレスポイントでしょう。
2.からみやすい
これは全自動でも同じかな?
昔の洗濯機で「からまん棒」なんてのもありましたね。
何もしないと洗濯物が盛大にからまります。
ただ、全部ネットに入れて洗えば解消される問題ではあります。
最近は、かなり大型の洗濯ネットも売られているので、全部ネットに入れてしまうことにすればOK。
3.大物洗いに弱い
なにぶん洗濯槽も脱水槽も小さいので、大物を一気にたくさんやっつけることができません。
最大で12kgのものがありますが、水位選択ができない仕様なのが痛いです……。
4.注水すすぎだと水の使用量が増える
「溜めすすぎ2回」と「注水すすぎ1回」を比べると、注水すすぎ1回のほうが水の使用量は多いようです。
石けんの場合は合成洗剤に比べておおむね肌にやさしいので、すすぎ水が完全に澄むところまでは目指さないという考え方もアリでしょう
脱水の力も強いので、脱水の段階で残った石けん分もかなり絞り取られると推測されます。
5.ロックがない
全自動のようにロックされないので、小さいお子さんがいらっしゃるご家庭ではご注意ください。
特に脱水槽が回っているときに手を入れると本当に危ないです。
(危険防止のため、脱水槽はふたを開けると回転が止まるようにはなっています)
6.自動で止水されない
水位設定ができるモデルもありますが、その水位になったら水が自動的に止まってくれるわけではありません。
特に注水すすぎのときが要注意で、すすぎが終わって放置しているとずっと水が流れることになります。
7.洗濯パン、洗濯機置き場におさまらない場合が
特に新しい家、マンションだとそうなんですが、最初から全自動洗濯機分の横幅しかないケースがあり、横幅のある二槽式だと入らない! ことがあります。
購入を検討する場合は、かならず計測してからにしましょう。
8.選択肢が少ない
ユーザーが少ないので当然といえば当然なんですが、メーカーも開発費はかけられないのでしょう。
そもそも選択肢が少ないし、ニューモデルや技術革新の動きもかなり鈍いです。
まあ、その分さっさと決められるとも言えますが。
9.静かとはいえない
耐えられないほどではありませんが、全自動と比べるとうるさいです。
住宅密集地で深夜に洗濯したい方には厳しいかもしれません。
まとめ
数で言えばメリットよりデメリットが上回る結果となりましたが、それでも改めて思うのは、わがやは今のところ二槽式以外考えられないということ。
単純にメリットが大きいのがいちばんの理由ですが、「手間のかかる子ほどかわいい」じゃないですけれど、そういうところももはやチャームポイントとしてわがやでは定着しています。
石けんユーザー、汚れ落ちに不満のある方には、二槽式はきっとこたえてくれます。
夏のボーナスじゃなくても買えそうな値段も魅力的ですね。
二槽式に興味のない方も、二槽式ユーザーを見かけたら、温かく見守っていただけると助かります。
二槽式洗濯機がこの世から消えないことを祈りつつ、まとめとさせていただきます。
田舎暮らしの必需品「冷凍殺虫剤」ってどうなのよ?
写真:昨年に引き続き、2本目となる「冷凍殺虫剤」。今夏は「アース製薬」のものを買ってみました。
田舎暮らしに虫はつきもの
信州は寒い時期が長いので、春は一気に訪れ、あらゆる生き物が「我も我も」と盛りを迎えて夏になだれ込みます。
青木村は、人間様のスペースよりも、自然のスペースのほうが圧倒的に広いので、人間がお邪魔させてもらっている感があります。
夜になると本当に真っ暗で、人間はより肩身が狭くなるというか、自然にはかなわないなという感覚が強まります。
今も昼夜を問わず、おなじみのハエ、蚊、アリ、遭遇したくないスズメバチやムカデ、その他よくわからない多種多様の虫がせっせと活動しています。
虫とどう付き合うか
元が田舎の人間なので、虫との付き合い抜きにカントリーライフは送れないことは承知しています。
基本的には、あまり神経質にならずに付き合おうという方針です。
とはいえ、人間にとって被害の大きい虫にはやはりご退場いただくことを考えなければなりません。
凍らせて撃退
そこで夫が買ってきたのが「フマキラー 凍殺ジェット」と「アース製薬 凍らすジェット 冷凍殺虫」。
冷却材を噴射することで瞬間的に虫の動きを封じるというやつです。
この凍らせる殺虫剤の開祖は、2007年に発売された「ライオン 氷殺ジェット」のようですね。
ただ、中に入っている可燃性のガスによる重大事故(火災)が相次ぎ、リコールとなってしまいました。
後発の「フマキラー 瞬間凍殺ジェット」は、絶対温度を下げることで短時間の使用で済むように改良されています。
ライオンのものは絶対温度がマイナス40度でしたが、フマキラー、アース製薬ともにマイナス85度となっています。
気になる有効成分は?
フマキラーとアース製薬で使われている有効成分(冷却材)は2種類。
HFO-1234zeは、比較的安全性が高く、オゾン層を破壊する恐れはほとんどないとか。
DMEはジメチルエーテル。引火性・爆発性は相対的に低く、人体への影響も低いようです。
(ある濃度で長時間吸うと軽度の麻酔状態になるそうです。あまり考えられないシチュエーションですが)
いずれにしても可燃性はあるため、
・長時間あるいは頻回に噴霧
・換気
・火気と高温
には注意が必要です。
言うまでもありませんが、目的の虫以外の生き物に吹きかけてはいけません。
電気機器(AV機器、パソコン、電灯)にも注意です。
とはいえ、殺虫成分も溶剤も含みませんから、かなり安心して使えることは間違いないですね。
実際の効果はどうよ?
動けなくなるまで凍らせるには、数秒間しっかり連続して噴きつけなければならず、ハエなどの飛んでいる虫はなかなか難しいです。
うちは、ハエでは成功したことがありません。
「スズメバチ」「ムカデ」は仕留めることができました。
スズメバチは、網戸にとまったままご臨終でした。
ムカデは動きこそ鈍ったもののまだ生きていたので、夫いわく「水洗便所に流した」そうです。
殺すところまでいかずとも、動きを鈍らせるだけでも、こちらとしては助かります。
あとは、火バサミでつまんで「焼く」か「流す」か「外に放逐」かすればよいので。
ハエもいのちだ!
とはいえ、虫退治は簡単ではありません。
そもそも仕留められるかどうかという問題もありますが、わがやにおいては長男にどう納得してもらうかがネックです。
長男はなぜかハエに愛着があり(飼育するほどではない)、ハエたたきで仕留めようとすると露骨に嫌な顔をします。
「ハエもいのちでしょ!」と言って、殺すことは嫌がります。
かといって追い出すのも違うらしく、どうやら「共生」を望んでいるようです。
害虫だ益虫だというのはしょせん人間の都合にすぎないわけで、自然界の中に善悪があるわけではありません。
すべて、必然があってただ生きているわけで。
とはいえ、ハエはかなりうっとうしいので困るし……という矛盾をどう説明したものか……難しいですね。
まとめ
普通の殺虫剤を買うならば、凍らせる殺虫剤を1本買ったほうがいいかな、というのがわがやの感想です。
ちなみに、ハエはこのハエたたきがおすすめです。
シュロの葉で作ったハエたたきです。
ハエたたきとしては高いです。
が、なぜかこれだとうまく仕留められることが多いです。
ヘタにしならないのが、ハエに最速でリーチできるポイントなのかもしれません。
見た目もいいしね。
一目でハエたたきとわかる人はいないかも。
ご参考までに。
……虫の次はネズミです。
増築部分の天井裏をカサコソとはい回るネズミにどう対処するか。
夫が研究中なので、途中経過もしくは結果が出たらレポートします。
ジブリの世界みたいな里山で遊んできたよ
ごぶさたしております。
こちらのブログをお留守にしていてすみませんです。
別ブログに、こちらとも重なる内容を書いたのでリンクを貼ります。
よかったらのぞいてみてください。
青木村にこんなサンクチュアリというか、ジブリワールドというか、気持ちのいい場所があったなんて!
私有地なので自由に出入りはできませんが、青木村や上田界隈にお住まいでご興味のある方は、一度見学に申し込まれるといいかもしれません。
あ、2018年4月からはこのフィールドで「森のようちえん」が新設されるそうです。
ドイツなどで広がっていて、今話題のやつです。
自然のなかで完全自由保育。
最高ではないですか。
この「地球クラブ」は、1995年から活動を続けていて、2014年度には内閣府「子どもと家庭・若者応援団表彰」の「子ども・若者育成支援」部門で内閣総理大臣表彰を受賞したそうです。
思い切って、こういう教育スタイルを、村の教育として打ち出していけばいいのになー。
保育園も、小学校も、中学校も。
本当の意味での生きる力がつくし、かなりの差別化ができるんじゃないかと思います。
移住者がどっと増えて活気が出るし、税収も増えますよ、きっと。
安曇野まで1時間!
青木村は長野県の北寄りの真ん中あたりにあります。
なので、県内のたいていの場所にアクセスしやすい地理にあります。
長野、松本、諏訪、大町、伊那は1時間で行けます。
すごく行ってみたいけど東京からだと日帰りは強行軍……と思っていた上高地にも、2時間程度で行けてびっくり!
東京からだとすごく時間のかかる安曇野にも、下道で1時間ほどで行けます。
この日曜日、あまりにお天気がいいのと、空気がカラッとしていて気持ちよかったので、久しぶりに行ってきました。
10:00 青木村を出て、麻績(おみ)村、筑北村を経由して安曇野へ
11:20 昼食「ひさりな食堂」
15:00 安曇野ICそばの「モンベル」「A&F COUNTRY」にて靴下(夫) とサンダル(わたし)を購入
15:30 安曇野を出発
16:30 自宅着
写真:「安曇野ちひろ公園」の池は「入ってはいけません」的な注意書きが一切ありません。池にはめだかがいっぱい! 我が家の男4人衆はいろいろ発見していました。
写真:モンベル店内にある人工壁にてクライミング体験。20分800円でかなり楽しめます。シューズやハーネスは無料レンタル。ハーネスが装着できる体格であれば子どもでもOK。長男は意外な才能を発揮していました。
そういえば、高校時代の同級生に「安曇野」ちゃんという女の子がいました。
親御さんが安曇野の美しさに感動して、娘の名前にしたそうです。
それも納得できるほど、安曇野はいつ来ても美しい景色を見せてくれます。