一汁一菜でよいという実践

青木村のじかん

2016年3月に信州青木村にIターン移住

退職金で銅の炊飯鍋を買う

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写真:銅の炊飯鍋。

 

 

移住と前後して、14年間勤めた会社を辞めました。

退職金をいただきました。

ほとんどが家のリフォームで消えました。

 

 

せっかく手にした大金、しかもおのれの労働の総決算、
記念とまで大げさでなくとも、残る何かを買おうと考えました。

 

そこで買ったのが、銅の炊飯鍋です。

 

おっと、炊飯のために鍋を買うなんて、
ひょっとしてgyogoさんは「ていねいに暮らす」系の人?

 

うーん、半分そうで半分そうじゃない、かな。

 

鍋で炊いたほうが早いんですよ。

それに、この鍋は別の料理にも使えるし。

見た目もいいじゃないですか。(見た目は大事だ)

 

ていねいに暮らしたいと願っていますが、多くの人がそうであるように、ままならないこともしばしばですよ。

わたしの場合、家事を頑張るときは黄色信号なんです。

そのまま没頭すると、子どもが眼中に入らなくなり、感じの悪い人間になって家庭が荒れるのです……。

そんなわけで、土井善晴さんの『一汁一菜でよいという提案』は神本です。

 

話がそれました。

この銅鍋は、軽井沢鍛造銅器の工房を構える寺山光廣さんの作です。

鍛造銅器は槌で銅板を打ち絞って作られます。

精度と根気が求められる作業です。

 

2.5合サイズでオーダーしましたが、3.5合くらいまで炊けます。 

そのアバウトさも好きです。

取っ手はたしか真鍮だったかな?

 

わたしは銅が好きです。

銅は「あかがね」とも言うように、赤い色をしています。

その中に金や緑や茶の色が混じり、ほかの金属にはない、銅固有の美しさがあります。

 

ときどき、コンロ3口とも銅鍋ややかんが占拠していることがあります。

それを見てニヤニヤしているのはわたしだけですが。

 

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写真:左から、「有次」の銅の段付き鍋、「東屋」の銅之薬缶、前述の炊飯鍋。このほかに、京都の鍛金工房「WESTSIDE33」の銅の雪平鍋があります。

 

 

緑青が出たり内側に柔らかい錫をひいていたりするので扱いに少し気を遣います。

でも、熱伝導率がよく、心なしか熱のあたりも柔らかで、おいしくできる気がします。

 

 

いちばんの魅力は、経年変化です。

変色してテクスチャーが変わっていくさまに、何ともいえない味わいがあるのです。

次に家を建てることがあったら、台所の流しは銅にしたいなどと考えています。

 

 

そんなわけで、銅の炊飯鍋です。

鍋としてはけっこうなお値段でした。

退職金などという大金を手にしたからできた買い物でした。