一汁一菜でよいという実践

青木村のじかん

2016年3月に信州青木村にIターン移住

リフォーム4(薪ストーブ)

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写真:はじめての冬も「ケチキュート」のおかげで暖かく過ごせました。ありがとう。

 

青木村は寒冷地なので、暖房をどうするかは大きな課題でした。

 

最初はハイブリッド型の給湯機で床暖房を考えていましたが、ガス代の高さを知ってやめました。

プロパンガスは都市ガスの約2倍するのです。

 

ペレットボイラーも候補にあがりましたが、ペレット代と設置費用がネックになり断念。

 

コストパフォーマンスなら灯油がいちばんです。

「せっかく空気のきれいなところで化石燃料を燃やすのはどうなのー?」と当初は思っていましたが、

田舎暮らしはなかなかにアンチ・エコであるということがわかってからは、そういう考えはあっさり捨てました。(そして、風呂・洗面・洗濯の給湯は灯油に)

臭いさえ気にならなければもっともリーズナブルな暖房です。

 

暖かさと雰囲気でいえば、薪ストーブがいちばんでしょう(当社比)。

温泉に入っているような暖かさは病みつきになります。

ゆらめく炎を見つめていると、自分が今どこにいるのかわからなくなって素敵です。

ただ、薪は完品(割って束にしたもの)を買うしか調達方法がないとしたら、お札を火にくべるようなものなので、おすすめしません。

 

 

我が家は、

 

1.森林組合で丸太を買う(軽トラ山盛り1台分で5千円)

2.廃業予定の林業会社で薪、廃材を格安で譲ってもらう

3.村内の「共有林組合」と「薪ストーブの会」に入って自ら伐倒する

 

という具合に調達のメドがたったので、薪ストーブに決めました。

 

初めての冬はストックがないので、ちょっとお金がかかりました。

今割っている薪がしっかり乾く2年後には安く回せるようになるでしょう。

 

 

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写真:森林組合から買ってきた丸太。チェーンソーで玉切りして、斧で割ります。真冬でも大汗をかくほどの重労働です。作業は夫がやってくれています。ありがとう。

 

いやー、憧れていたんですよね(ホクホク)。

薪ストーブのある生活。

やはりというか、村内の移住者の家はだいたい薪ストーブが入っていると、ヤマト運輸の配達バイトをした夫が証言しています。

 

ロケットストーブに興味があったので、まずはネットで「ロケットストーブ 屋内」と検索。

そこで出てきたのが、軽井沢に工房を構える「大野ファクトリー」の「ケチキュート」でした。

 

ロケットストーブといえば一斗缶でDIYするアレが有名ですが、屋外専用でワンシーズン保てば御の字というものだそうです。

 

「ケチキュート」は屋内用で、6ミリ厚の鋼板を溶接して作ってあります。

・薪の量が少なくて済む

・熱回収率がいい

・独自構造で特許取得済み

・コンパクト

・調理用オーブン付き

・針葉樹や竹も燃やせる

・ロケットストーブとしてはガラス窓が大きめで炎がよく見える

・デザインがシンプル……

など利点はたくさんあるのですが、

いちばん心をつかまれたのは、製作者である大野さんのお人柄でした。

 

 

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写真:割った薪と、焚き付け(グレーの箱に入っている木っ端)。薪は火持ちのいい広葉樹がいいんですが、焚き付けは油分のある針葉樹が活躍してくれます。焚き付けは鉈でサクサク割っていきます。地道でこまめな作業が薪ストーブライフを支えています。

 

ブログがもうえらい魅力的でして。

鉄と木の店

この人は面倒くさそうだなー感がぷんぷんするんですが、なんとも言えないチャーミングさがときどき顔をのぞかせるのです。

ヘタなことを言うと瞬殺されそうだけど、きっと面白い人なんではないか、と。

自分自身がわりと面倒くさい人間なので、親近感がわいたというのが正直なところでしょうか。

 

アポイントをとってストーブを見せてもらいに行きました。

 

ブログと見た目のコワモテ感とは裏腹に、丁寧で柔らかい方でした。

そしてイケメン! (大野さん、こんな感じでいいですか?(^_-)-☆)

説明も念入りで「ケチキュート」への愛と情熱を感じます。

犬と猫を飼っているのもポイント高し。

動物といい関係で暮らせる人に悪い人はいない(当社比)。

 

そんなわけで、ほかのストーブとの比較はせず、「ケチキュート」に決めました。

 

 

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写真:煙突はこんな感じで設置しています。水平な煙道があるので、どうしても掃除の頻度があがってしまいます。可能ならば煙突は垂直に設置できるとメンテナンスは格段に楽になります。

 

一冬運転してみて、いろいろ発見がありました。

どうやったら効率よく火がつくかとか、オーブンでいろいろ料理できて楽しいとか、毎朝ゴハンが炊けておいしいとか、乾きの甘い薪はススがすごいとか、煙突掃除は大変だけどおもしろいとか、まさに暮らしの楽しみと化していました。

総合して、「ケチキュート」にしてよかったなと満足しています。 

 

 

追記:リフォーム後に見つけた、「普通のエアコンを床下に風が吹き込むように設置する」という方法が、もしかしたら「操作性・コスト・メンテナンス性・クリーンさ」のバランスがベストかもしれない、と最近考えています。

これは、新潟の工務店「オーガニック・スタジオ」が得意としていて、実績もノウハウもかなりあるようです。条件が整えば、エアコン1台で全館暖房できるほど高効率だとか。

家を新たに建てることがあるとしたら、年齢的に薪の調達が厳しくなるでしょうから、検討してみたいと考えています。