青木村のじかん

2016年3月に信州青木村にIターン移住

実弟のアナフィラキシーショック転じて……?

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写真:青木村の診療所外観。クラシカルなおもむきある建物です。

 

初めて青木村へ行ったとき、わたしの弟こうちゃんもいっしょでした。

 

教育委員会をあとにしたら、ちょうどお昼時です。

 

青木村は「タチアカネ」という独自のそばの品種があり、
村内にそば屋さんが数軒あります。


せっかくだからとそのうちの1軒に入り、
そばがきの天ぷらやもりそばなどをおいしくいただきました。

 

食べ終わって「さて行こうか」とこうちゃんの顔をふと見たら……。

 

たらこくちびるになっているではありませんか。

 

あれ? もしかしてアレルギー?

 

今までそばアレルギーなどなったことのないこうちゃん、
ばっちり当たってしまったようです。

 

急ぎ、村内の診療所へ向かいました。

 

レトロなレンガ造りの建物。
いつからここにあるのだろう。

 

先生は御年80は超えていらっしゃるであろうご高齢
ちゃきちゃきしたベテラン看護師さんが仕切っています。

 

とりあえず、抗ヒスタミン剤を点滴してショック状態を止めることに。
時間がかかるので、こうちゃんを置いて村内を見て回ることにしました。

 

とはいえ、子ども3人連れであちこち回るのは限界があります。


そこで向かったのが小学校のそばにある児童センターでした。
赤ちゃんから18歳までの子どもなら開館中はいつでもどうぞ、
というふれこみだったので、
子どもらを放牧するのにいいかと行ってみたのでした。

 

とつぜんおとずれたわたしたちを、あたたかく迎えてくれました。
職員の方も、そして小学生たちも!
下の子が双子ということでめずらしいのか、
小学2年生の女の子たちがずっと相手をしてくれます。

 

ちょうど放課後で、大勢の小学生たちがところ狭しとかけまわっていました。
児童数約260名の小学校の、じつに100名ほどが毎日遊びにくるんだとか。

 

おっと、棚の上に乗ったりしてけっこうきわどい感じで遊んでいますね。
でも、職員の方は何も言いません。

 

こういうとき、
あれはダメ、これもダメと言われがちな最近の子どもたちですが、
ここはどうもそうではなさそう。


ほんとうにあぶないとき、これはまずいというときしか
口を出さない方針のようです。
職員の方も「意外に深刻なケガはしないんですよ」とおっしゃっていた通り、
むやみに遊びを制限しないことで、
危険回避能力がいつの間にか身についているのかもしれません。

 

それにしても、ここの子どもたちは、垣根がない!
すっと人の心に入ってきて、なんて素直なんでしょう。
わたしは静かに感動していました。


ますます、心は青木村へかたむきます。

 

結局この日、青木村をあとにしたのは日が落ちてからでしたが、
こうちゃんの思わぬトラブルのおかげで
青木村をより知ることができたのでした。

こうちゃんにとっては災難以外の何物でもなかったわけですが……。
おまけに、看護師さんに
「タバコやめないから、こういうことになるんだっ」
とぴしゃりと言われていました。
こうちゃんには気の毒でしたが、看護師さんがあまりにきっぱり言うので
おかしくて笑ってしまったのはここだけの話です。

 

ちなみに、こうちゃんの現住所(当時)を見た診療所の先生、
「戦前はわたしもここに住んでいた」と。

建物だけでなく、先生の歴史も感じさせるひとことでした。