一汁一菜でよいという実践

青木村のじかん

2016年3月に信州青木村にIターン移住

青木村に決めた!

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上:青木村の教育方針。比較的地に足の着いた内容という印象です。

 

ただ行くだけでは情報が得られないだろうということで、
事前に夫が役場にアポイントを取ってくれていました。
役場には移住関係の担当者がいるようです。
(あいにく当日は担当者が出張でいなかったため、別の方が対応してくださいました)

 

青木村は移住者を受け入れることに比較的前向きです。
空き家バンクは2015年に本格始動し、
しっかりした体制はこれからではありますが、
すでに移住している人もちらほらいるとのこと。

 

対応してくださった方ご自身も、一度名古屋に出てUターンしたそうで、
移住者の心情に寄り添ってくれる感じでした。
厳しいことははっきり言ってくれて
(プロとして農家を営むのは厳しいですよ、とか)
そういう点もふくめてこれはナカナカ好感触……。

 

移住希望者に媚びるわけでもなく、突き放すわけでもなく。
とてもニュートラルでした。

 

東京で暮らしていた文京区の職員の官僚ぶり(そうでない方ももちろんいましたよ)
がほとほとイヤになっていたわれわれとしては、
こんなにもふつうのやりとりができることにまず感動。

 

ひと通り話をして、
「子ども小学校や保育園のことを伺いたいのですが……」と切り出すと、
「じゃあ、これから教育委員会に行きましょうか」とこともなげに言います。

 

えっ、これから? ノーアポだけどだいじょうぶ?

 

即電話してくださって、車で5分。
教育長以下みなさんににこやかにお出迎えいただき、肩の力がぬけました。

 

そして、教育長直々に青木村の教育について熱く、
かつ簡潔にお話くださいました。
(この場合、「熱く、かつ冗長に」となりがちなところ、ほんとうに簡潔で感動)

 

青木村は教育に力を入れていることがよく伝わってきました。
村内に保育園・小学校・中学校がひとつずつしかなく、
「保小中一貫教育」と銘打って子どもを村全体で見る、
という気概にあふれています。
実際に「村の子は村で育てる」「子育てするなら青木村
というかけ声が説得力をもって使われているようです。

 

受験に勝てる子、エリートを育てたいという意味の熱心さではなく、
昔から言われているような生活習慣(早寝、早起き、朝ごはん的な)を大事にしたい、
地域の人が教育現場に積極的に入っていく、
という意味での熱心さです。

 

また、幼いうちから体づくりにも力を入れているのは、
うちの考え方とも合うなと感じました。
体は幼いときにどれだけ動かしたかである程度決まりますから……。

 

さらに、
教育委員会に10年前に東京から移住されてきた方がいらっしゃって、
移住者視点のお話を伺うことができたのも収穫でした。

 

おもしろかったのは、
ご近所さんがいつの間にかうちの中のことをいろいろ知っている、
ということでした。
わたしも田舎で生まれ育ったので、
そこらへんの感じはよくわかります。
転校生の一挙手一投足が気になるのといっしょで、
みなさん、見ていないようでほんとうによく見ているのです。

 

というと監視社会風に聞こえますが、そういうわけではなく、
「好奇心+気にかけてくれる」というニュアンスです。

 

実際に、
その方のお子さんが学校から帰って家に入れないでいたとき
(誰もいなくて鍵がかかっていたそうです)
ご近所さんが「おうちの人が帰ってくるまで、うちにおいで」と声をかけて
家にあげて、おやつを食べさせてくださったそうです。

(うちも移住後、
ご近所さんのほどよい距離感のおつきあいに
大いに助けていただくことになります)

 

そんなわけで、
青木村初訪問でいきなりいろいろ収穫があり、
夫ともども大きな手ごたえを感じて帰京したのでした。

 

移住先はじっくり決めるものと思い込んでいましたが、
このときはわたしも夫も、

 

「なんだかここ以外に考えられない、これはもう青木村にしぼって考えよう!」

 

というのがいちばん無理のない流れだと確信していました。

 

ひとめぼれ、のようなドラマティックさはありません。
たとえば安曇野のようなわかりやすい魅力にあふれているわけではないですし、
地味といえば地味です。

 

でもそこがいいというか……。
「嫌な部分がない」というのが大きかったのだと思います。