一汁一菜でよいという実践

青木村のじかん

2016年3月に信州青木村にIターン移住

別ブログ(食記録)立ち上げました

ichijyu-issai.hatenablog.com

 

ごはんブログを別に増設しました。

こちらは短くサクッと書きます。

 

うちのごはんをつつみ隠さず公開していきます。

 

昼ごはんは、ホームエデュケーション中の長男、レパートリーの少ない夫にも作ってもらいますよ。

 

よかったら、遊びに来てください。

退職金で銅の炊飯鍋を買う

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写真:銅の炊飯鍋。

 

 

移住と前後して、14年間勤めた会社を辞めました。

退職金をいただきました。

ほとんどが家のリフォームで消えました。

 

 

せっかく手にした大金、しかもおのれの労働の総決算、
記念とまで大げさでなくとも、残る何かを買おうと考えました。

 

そこで買ったのが、銅の炊飯鍋です。

 

おっと、炊飯のために鍋を買うなんて、
ひょっとしてgyogoさんは「ていねいに暮らす」系の人?

 

うーん、半分そうで半分そうじゃない、かな。

 

鍋で炊いたほうが早いんですよ。

それに、この鍋は別の料理にも使えるし。

見た目もいいじゃないですか。(見た目は大事だ)

 

ていねいに暮らしたいと願っていますが、多くの人がそうであるように、ままならないこともしばしばですよ。

わたしの場合、家事を頑張るときは黄色信号なんです。

そのまま没頭すると、子どもが眼中に入らなくなり、感じの悪い人間になって家庭が荒れるのです……。

そんなわけで、土井善晴さんの『一汁一菜でよいという提案』は神本です。

 

話がそれました。

この銅鍋は、軽井沢鍛造銅器の工房を構える寺山光廣さんの作です。

鍛造銅器は槌で銅板を打ち絞って作られます。

精度と根気が求められる作業です。

 

2.5合サイズでオーダーしましたが、3.5合くらいまで炊けます。 

そのアバウトさも好きです。

取っ手はたしか真鍮だったかな?

 

わたしは銅が好きです。

銅は「あかがね」とも言うように、赤い色をしています。

その中に金や緑や茶の色が混じり、ほかの金属にはない、銅固有の美しさがあります。

 

ときどき、コンロ3口とも銅鍋ややかんが占拠していることがあります。

それを見てニヤニヤしているのはわたしだけですが。

 

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写真:左から、「有次」の銅の段付き鍋、「東屋」の銅之薬缶、前述の炊飯鍋。このほかに、京都の鍛金工房「WESTSIDE33」の銅の雪平鍋があります。

 

 

緑青が出たり内側に柔らかい錫をひいていたりするので扱いに少し気を遣います。

でも、熱伝導率がよく、心なしか熱のあたりも柔らかで、おいしくできる気がします。

 

 

いちばんの魅力は、経年変化です。

変色してテクスチャーが変わっていくさまに、何ともいえない味わいがあるのです。

次に家を建てることがあったら、台所の流しは銅にしたいなどと考えています。

 

 

そんなわけで、銅の炊飯鍋です。

鍋としてはけっこうなお値段でした。

退職金などという大金を手にしたからできた買い物でした。

 

青木村唯一のワイナリー「ファンキー・シャトー」

 

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写真:ファンキー・シャトーのロゼワイン「グリ・グリ」。かすかに発泡しています。いつ飲んでもおいしいですが、暑い日に飲むと格別です。エチケットもすてき!

 

 

青木村にはワイナリーがひとつあります。

その名も「ファンキー・シャトー」。

変わった名前です。

最初は何なのかわかりませんでした。

 

 

 

なるべく手を加えない自然な醸造法で、無濾過、無清澄で作っています。

コンピューターで徹底的に管理して作る最先端の作り方とはまったくちがうベクトルで作られるワインです。

 

そのせいか、きれいにまとまった味ではなく、パワーのある味です。

ワイン発祥の地であるジョージア(グルジア)のワインを飲んだことがありますが、それに近い味わいでした。

 

ぶどうは青木村で育てているものもあれば、上田や東御で育てているものも使っているようです。

まさしく地酒です。

 

 

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写真:青木村のセブンイレブンそばに控えめな看板があります。ワイン通の方なら「シャトー」でワイナリーであることがわかりますかね。

 

 

オーナーは東京から移住してきたご夫婦で、
ご主人は音楽関係のお仕事をされていて、奥様は医師と聞いていました。

ぶどう栽培とワイナリー経営は並大抵ではできませんので、
強い情熱とワインへの愛をもってやっていらっしゃるのだなと想像していました。

 

 

話はとつぜん変わります。

去年の秋、寒くなってきて、朝起きると指の第2関節がこわばることが続いていたため、病院へ行くことにしました。

 

ネットで適当にあたりをつけたクリニックです。

 

その日たまたま当番だった整形外科の先生に診てもらい、「青木村なの?」からはじまって、少し雑談をしていました。

 

 

そうしたら。

 

 

なんと。

 

 

その先生がファンキー・シャトーのオーナーであることが判明!!

 

 

こんなことってあるんですね。

いつかお会いしたいなー、と思ってはいましたが、こんなかたちでお目にかかれるなんて。

 

ファンキー・シャトーのワインがいかにおいしいかはもちろん、

夫がワイナリーの仕事に興味があると言っていたので、連絡先も伝えておきました。

今後、繁忙期にお声がかかるかもしれません。

 

 

その後、三男の脚に異常があったときも、この先生にお世話になりました。

朗らかで穏やかで笑顔がすてきで(そして診断も的確)……ワインは造り手を映すのかな、なんて思いました。

これからも飲んで応援していきたいです。

 

 

それにしても、村内にワイナリーがあるっていいですね。

自分が作っているわけじゃないけれど、ちょっと自慢してしまいますよ。

 

 

リフォーム5(台所)

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写真:現在のキッチン全景。

 

台所は、もし家を建てるようなことがあればココ、と心に決めていたメーカーがありました。

それは、埼玉県ときがわ町に工房を構えるステンレス板金加工の「桃ノ木製作所」。

中山さんという、わたしと同い年の男性がおひとりでやられています。

 

www.momonokiss.com

 

熊本で料理家をされている細川亜衣さんの自宅台所がここのもので、もうほんと、素敵なんです。

オールステンレスというといかにも冷たそうですが、桃ノ木さんのはあまり冷たく感じません。

プロ仕様のステンレスキッチンともまた違っていて、

おさまりの美しさ、造形のたしかさと、しぶく輝くところにニュアンスがあるというか。

 

 

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写真:作業台下の扉。鍋をしまっています。傷がつかないように厚地のクッション材を敷いてもらいました。 

 

そしていかにも使い勝手がよさそう。

使い手にどうとでも使われてくれるようなニュートラルなデザインも好ましい。

 

そしてそして、フルオーダー!

 

ここに予算を割くために、お風呂の予算を削りましたよ。

 

中山さんには、最初の打ち合わせで簡単な絵を描いてお渡ししました。

I型であることと収納するものもだいたい決めていたので、口頭でお伝えするより確実かな、と。

 

サイズも、わたしや夫の身長、収納したいモノの大きさから割り出しておきました。

せっかくのオーダーなので、隅から隅まで使い尽くせるようにしておきたかったのです。

 

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写真:作業台下の引き出し。台所用品はずいぶん整理しました。

 

何度もやりとりをして、仕様などを詰めていって、納品当日。

 

はじめて実物を見て、本当に驚きました。

ステンレスが……超キレイ。

今まで賃貸住宅の台所を渡り歩いてきて、こんなに美しいステンレスは見たことがない。

SUS304は広く使われているステンレスですが、こんなに美しいとは……。

ヘアライン仕上げの質感もあるのでしょうか。

 

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 写真:作業台とシンクに継ぎ目がないのもすっきりしていて好ましいです。キッチン周りのパネルは、タカラスタンダードのホーローパネルです。質感がよくて手入れも簡単なのですが、継ぎ目や端の処理が残念……ホーローの美しさが台無しと思うのはわたしだけ? コーキングなんかもそうですけど、強度も見た目も技術革新してほしいと思うところのひとつです。

 

 

そして、丁寧かつ慎重な設置作業。

見えなくなる裏、引き出しや開き戸の中も、隅から隅までなんという美しさ……。

中山さん……この人、マジなプロだわ……。

 

 

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写真:ガスレンジ下の引き出し。調味料と木べら、お玉などを収納しています。ガスレンジとガスオーブンはハーマンの「プラス・ドゥ」です。

 

設置が終わると、計算しつくされた美しさに再度胸を射抜かれました。

換気扇、照明、上の棚など、すべてが美しい配置で収まっていて、どこを見てもガッカリがない。

嫌なところもない。

この、ガッカリや嫌なところがまるでない、というのがすごいと思います。

 

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写真:照明カバーも中山さんの製作です。換気扇は、シロッコファンだと掃除が面倒だと感じ、プロペラ式にしました。中山さんが選んでくださいました。

 

 

そんなわけで、台所はお客さんにかならず褒められます。

 

毎日使っているので傷もついてきたけれど、うっとりさせてくれるのは相変わらずです。

 

 

リフォーム4(薪ストーブ)

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写真:はじめての冬も「ケチキュート」のおかげで暖かく過ごせました。ありがとう。

 

青木村は寒冷地なので、暖房をどうするかは大きな課題でした。

 

最初はハイブリッド型の給湯機で床暖房を考えていましたが、ガス代の高さを知ってやめました。

プロパンガスは都市ガスの約2倍するのです。

 

ペレットボイラーも候補にあがりましたが、ペレット代と設置費用がネックになり断念。

 

コストパフォーマンスなら灯油がいちばんです。

「せっかく空気のきれいなところで化石燃料を燃やすのはどうなのー?」と当初は思っていましたが、

田舎暮らしはなかなかにアンチ・エコであるということがわかってからは、そういう考えはあっさり捨てました。(そして、風呂・洗面・洗濯の給湯は灯油に)

臭いさえ気にならなければもっともリーズナブルな暖房です。

 

暖かさと雰囲気でいえば、薪ストーブがいちばんでしょう(当社比)。

温泉に入っているような暖かさは病みつきになります。

ゆらめく炎を見つめていると、自分が今どこにいるのかわからなくなって素敵です。

ただ、薪は完品(割って束にしたもの)を買うしか調達方法がないとしたら、お札を火にくべるようなものなので、おすすめしません。

 

 

我が家は、

 

1.森林組合で丸太を買う(軽トラ山盛り1台分で5千円)

2.廃業予定の林業会社で薪、廃材を格安で譲ってもらう

3.村内の「共有林組合」と「薪ストーブの会」に入って自ら伐倒する

 

という具合に調達のメドがたったので、薪ストーブに決めました。

 

初めての冬はストックがないので、ちょっとお金がかかりました。

今割っている薪がしっかり乾く2年後には安く回せるようになるでしょう。

 

 

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写真:森林組合から買ってきた丸太。チェーンソーで玉切りして、斧で割ります。真冬でも大汗をかくほどの重労働です。作業は夫がやってくれています。ありがとう。

 

いやー、憧れていたんですよね(ホクホク)。

薪ストーブのある生活。

やはりというか、村内の移住者の家はだいたい薪ストーブが入っていると、ヤマト運輸の配達バイトをした夫が証言しています。

 

ロケットストーブに興味があったので、まずはネットで「ロケットストーブ 屋内」と検索。

そこで出てきたのが、軽井沢に工房を構える「大野ファクトリー」の「ケチキュート」でした。

 

ロケットストーブといえば一斗缶でDIYするアレが有名ですが、屋外専用でワンシーズン保てば御の字というものだそうです。

 

「ケチキュート」は屋内用で、6ミリ厚の鋼板を溶接して作ってあります。

・薪の量が少なくて済む

・熱回収率がいい

・独自構造で特許取得済み

・コンパクト

・調理用オーブン付き

・針葉樹や竹も燃やせる

・ロケットストーブとしてはガラス窓が大きめで炎がよく見える

・デザインがシンプル……

など利点はたくさんあるのですが、

いちばん心をつかまれたのは、製作者である大野さんのお人柄でした。

 

 

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写真:割った薪と、焚き付け(グレーの箱に入っている木っ端)。薪は火持ちのいい広葉樹がいいんですが、焚き付けは油分のある針葉樹が活躍してくれます。焚き付けは鉈でサクサク割っていきます。地道でこまめな作業が薪ストーブライフを支えています。

 

ブログがもうえらい魅力的でして。

鉄と木の店

この人は面倒くさそうだなー感がぷんぷんするんですが、なんとも言えないチャーミングさがときどき顔をのぞかせるのです。

ヘタなことを言うと瞬殺されそうだけど、きっと面白い人なんではないか、と。

自分自身がわりと面倒くさい人間なので、親近感がわいたというのが正直なところでしょうか。

 

アポイントをとってストーブを見せてもらいに行きました。

 

ブログと見た目のコワモテ感とは裏腹に、丁寧で柔らかい方でした。

そしてイケメン! (大野さん、こんな感じでいいですか?(^_-)-☆)

説明も念入りで「ケチキュート」への愛と情熱を感じます。

犬と猫を飼っているのもポイント高し。

動物といい関係で暮らせる人に悪い人はいない(当社比)。

 

そんなわけで、ほかのストーブとの比較はせず、「ケチキュート」に決めました。

 

 

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写真:煙突はこんな感じで設置しています。水平な煙道があるので、どうしても掃除の頻度があがってしまいます。可能ならば煙突は垂直に設置できるとメンテナンスは格段に楽になります。

 

一冬運転してみて、いろいろ発見がありました。

どうやったら効率よく火がつくかとか、オーブンでいろいろ料理できて楽しいとか、毎朝ゴハンが炊けておいしいとか、乾きの甘い薪はススがすごいとか、煙突掃除は大変だけどおもしろいとか、まさに暮らしの楽しみと化していました。

総合して、「ケチキュート」にしてよかったなと満足しています。 

 

 

追記:リフォーム後に見つけた、「普通のエアコンを床下に風が吹き込むように設置する」という方法が、もしかしたら「操作性・コスト・メンテナンス性・クリーンさ」のバランスがベストかもしれない、と最近考えています。

これは、新潟の工務店「オーガニック・スタジオ」が得意としていて、実績もノウハウもかなりあるようです。条件が整えば、エアコン1台で全館暖房できるほど高効率だとか。

家を新たに建てることがあるとしたら、年齢的に薪の調達が厳しくなるでしょうから、検討してみたいと考えています。

 

リフォーム3(施主支給)

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写真:ダイニングからリビング全景。 

 

今回は施主支給をがんばりました。

 

大きいところでは台所、薪ストーブ。

 

小さいところでは、ドアノブ、タオルハンガー、郵便ポスト、ドアフォン、照明器具一式、トイレの床の仕上げ材(クッションフロア)など。

 

施主がいろいろ揃えるのは、一般的には面倒な作業だと思います。

わたしは好きなので、ホクホクしながらやっていました。

何でもいいですというタイプの人間ではないため(ええ、めんどくさいです)、自分で選んでくるほうが気が楽なのです。

夫はこだわり皆無なので、好きにやらせてもらいました。

 

施主支給は、工務店や設計者によっては嫌がられる場合もあるかもしれません。

注意が必要なのは、取り付けはともかく、物自体の責任は工務店や業者さんは負わないという点です。

不良品であった場合、購入したお店に自分で交渉をする必要があります。

 

では、施主支給の詳細をば。

 

 

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台所は、埼玉県ときがわ町に工房を構える「桃ノ木製作所」。

 

 

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薪ストーブは軽井沢の「大野ファクトリー」。

 

 

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クッションフロアは工務店さんのカタログでは抗菌仕様のものしかなく、そうではないものを自分で探しました。

しかしどうにも見つからず、泣く泣く抗菌仕様に目をつぶって選ぶことに。

 

柄は消極的選択でレトロタイル調です。(写真は増築部分のセカンドトイレ)

クッションフロアは正直柄が難しいです。

石目調、木目調、フローリング調、ファブリック調、タイル調など、「調」な柄がほとんどなんです。

ニセモノ感がどうしても漂うため、気になる人は割り切りが必要です。

ただ、コストと施工性とメンテナンス性は抜群です。

トイレ、キッチン、洗面脱衣所の床ではおなじみですね。

 

 

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ドアノブは「堀商店」。
ドアノブとしては高価ですが、堅牢さに優れ、デザイン性はピカイチです。

今回は3か所だけだったので奢りました。

 

ドアノブを買った堀商店は、東京・新橋に本社があります。

建物自体がかなりレトロで文化財級のもののようです。

対応してくださった方はドアノブの構造について丁寧に教えてくださいました。(その中に老舗の矜持がちらっとのぞくのがまたよくて……)

 

 

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タオルハンガーはR不動産の「toolbox」。
ステンレス棒を曲げただけのシンプルなものです。マットな仕上げも好みです。

R不動産は変わった不動産を扱っているだけあって、
「toolbox」でも他ではお目にかかれないような建材やインテリア関係の物がいろいろ売られています。

 

 

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郵便ポストは「ポストショップオンライン」。

郵便ポストだけを売っている通販サイトです。

完全に見た目だけで選びました。イタリア製のアルミ鋳物です。

 

ドアフォンは「パナソニック」。

カメラ付きで録画機能もあるものです。

不在時の来客を確認できるのが、ご近所付き合い的に助かります。

 

 

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ダイニングのペンダントライトは、建築家・中村好文さんデザインの

「PERA+PESO」。バランサーつきで高さを変えられます。

 

 

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リビングのブラケットライトは、悩んだ末、ルイスポールセンのAJウォールライト(サンド)にしました。

 

そのほかは、オーデリックとDAIKOのものを選びました。

 

工務店の方が「照明器具は施主支給がおすすめです」と言っていました。

そのほうが格段に安く買えるからです。

(まあ、その分工務店や業者さんに利益が入らないことになりますが)

仕様を確認して、配光も考えなければならないので大変ではありますが、確かに定価よりだいぶ安くあがりました。

 

 

ドアノブと「PERA+PESO」以外は、ネットを通してのお買い物でした。

ネットがなければもっと大変だったと思います。

 

そんなわけで、ネットがある今ならば、そして諸々条件が許すならば、施主支給はおすすめです。

なんといっても、楽しいですから!

 

リフォーム2(大工工事)

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写真:傾斜天井に梁あらわし。ロフトの柵もシンプルながら小技が利いています。

 

リフォーム工事をお願いした西沢祐工務店は、自社で大工さんを抱えている工務店です(正社員の大工さんは1人です)。

大工さんを大切にしていることがよく伝わってきました。

 

今回の工事は、引っ越し日が決まっていたためスケジュールに余裕がありませんでした。

 

そこで、あるときは1日に大工さんが5人も入るというオールスター状態になっていたことも。

 

棟梁は山形県出身のSさん。

いつもニコニコ顔が印象的な、背の高い朴訥とした雰囲気の大工さんです。

地元で仕事がなく、縁あって来た上田に単身赴任してもう10年以上になるそうです。

 

丁寧で早いのはもちろん、細かいところにもさりげなく意匠をこめてくれて、想像以上に仕上げてくれます。

社内はもちろん取引先の方々も、口をそろえて「Sさんは腕がいいです」「いちばんですよ」と言います。

 

大工さんは主に木の部分をやるということを初めて知りました。

素人目にはチョチョチョイできれいに仕上げていくので、まるで魔法を見ているようです。

おさまりをどうするかが難しいのですが、図面なしでその場で考えていくのもすごいの一言です。

 

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写真:脱衣所は無垢板仕上げで、大工さんの腕の見せ所となりました。天井と壁は信州産さわら無垢材の羽目板張り、床は樺桜の無垢材(UV塗装)です。

 

数えきれないほどの家を建ててきたSさんの実力をたくさん見せてもらいました。

 

朝は8時頃に来てまず掃除からはじめます。

仕事終わりも掃除を丁寧にやって、道具などを整理してから帰られます。

 

道具は自分専用のものを大事に使っているのが印象的でした。

後日聞いたところ、道具は好きでよくチェックしているそうです。

 

工事は安全管理が肝要なので、休憩はちゃんと取る規則正しいスケジュールです。

8時半からとりかかって10時に小休憩、12時から1時間の昼休憩、15時に小休憩、17〜18時に仕舞い、という具合です。

小休憩のときは、外でお茶とお茶菓子を口にしながらぽつぽつおしゃべりしていました。

春で気候がよかったのもあって、とても楽しそうに見えて……わたしたちもときどき混ぜてもらい、お相伴にあずかりました。

 

話は飛びますが、うちの掃除機はマキタのコードレスです。

マキタといえば、プロユースの電動工具で定評があります。

目ざといSさんにも気づいてもらえました。

 

 

(後日、リョービのコードレス掃除機用のサイクロンパーツがマキタにもつけられるということで、Sさんがニコニコ顔ですすめてくださいました。接続するところに養生テープを3巻きくらいするとくっつきます<自己責任でお願いします>。ゴミがたまる部分が透明なので、成果がよく見えて掃除魂に火がつきますよ)

 

 

リフォーム1(2階建て→平屋に減築)

久しぶりの投稿です。

 

家は、中古住宅を購入しました。
前に投稿した「中古住宅を探せ!」に書きそびれていた4軒目の家です。
村の中心部に近い便利な立地にあるセブンイレブンまで徒歩で行ける!)
昭和40年代に建てられた日本家屋でした。

 

そのままでも住もうと思えば住めますが、
明らかに耐用年数が過ぎているところがいくつかあったので、
リフォーム工事をすることにしました。

 

工事をお願いする工務店はネットで探しました。
HPがちゃんとしている、
自社で大工さんを抱えている、
そして木や漆喰などの天然素材を生かした家を建てている、
といった点に好感を持ち、
上田市内にある「西沢祐(にしざわゆう)工務店」に依頼しました。
ほとんど勘というズサンな選び方でしたが、結果、すばらしい出会いになりました。

 

この家は、購入したときは「2階建て+平屋増築」という建物でした。
リフォームプランを検討しているときにふと、「2階って取れるんですか?」と聞いてみました。
内心「ないよねー」と思いつつ……。
あっさり「減築というかたちでできますよ」ということで、「ないない」と思っていた話が現実味を帯びてきました。

 

お金は余分にかかりますが、
瓦が耐用年数を過ぎていて屋根の葺き替えは必須だし、
2階のリフォームで頭を抱えており(傷みがひどく使い道も思いつかず)
2階がなくなることで耐震補強工事が軽くなるというメリットもあり、
踏み切ることにしました。

 

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ビフォー……

 

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アフター!

 

2階を解体しているところを見せてもらいました。
2階部分の大事な柱に、この家を建てた棟梁の名前が墨書されているのが見えました。

 

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ケルトン! 大きなクレーンも出張ってきていました。

 

出た廃材は薪ストーブの燃料としてありがたく使わせていただくことにして、家の裏手にキープしてもらいました。

 

平屋になると見た目も家事動線的にもすっきりしますね。
掃除などで2階に上がる必要もないし、
階段から落ちる心配もしなくて済みます。

 

そんなわけで、2階を取るというあまりやらない工事をやったことで、
村内では「あの2階を取っちゃったおうちね!」と認識されることになりました。

 

家って思ってたより何でもできるんだな。

 

 

 

 

 

長野の家はなぜ寒い?

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写真:古い民家というとこういう感じでしょうか。アルミサッシは入っているもののシングルガラスで気密性はあまり高くありません。窓の結露は冬場おなじみの光景です。

 

 

中古住宅を内覧し、周囲にある築数十年の家々を観察していて、ひとつふしぎに思うことがありました。

 

それは、これほどの寒冷地なのに、家に断熱材が入っていないこと。

そして、開口部が大きくて数も多いこと。

 

「家の作りやうは、夏をむねとすべし」な家が多いのです。

 

 

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写真:この写真は西宮市の民家で長野ではありませんが、古いおうちはおおむねこんな感じですね。こちらは南面でしょうか。いや、台所があるから北面か? 開口部がたくさんあるのがわかります。

 

北海道ほどではありませんが、長野県も冬が長くてかなり寒いです。

なのに、家はむしろ夏仕様。 

なぜだろう……?

 

 


そんなとき、たまたまテレビを見ていたら、タイムリーなテーマを扱っていました。

 

「1月の室内の平均気温が日本一低いのは何県?」

 

ほほう。

 


1位は……

 

 

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ドゥルルルルルルルルル…………

 

 


長野県!

 


えーっ!? これから住むんですけど……!

 


主な理由は

・冬は寒いが、夏もそれなりに日中の気温が上がるため、家が夏仕様になっている。

・暖房はこたつと石油ストーブだけ、が標準

だそうです。

 


夏もそれなりに暑いのは、たしかに。

暖房がミニマムなのは、ひとえに長野の人が我慢強いということでしょうか。

長野県はゴミを出す量が全国一少ないそうで、「生活の美徳」のようなものが根付いている土地なのかもしれませんね。

 


ちなみに、2位はわが故郷、大分県でした。

これにも「えーっ!?」と言いつつ、思い当たるフシが。

 


大分は九州なのでさぞ暖かいだろうと思われがちですが、冬は普通に寒いです。

雪が降るといった抒情的な風景も楽しみもまったくなく、ただただ寒風が吹きすさんで寒いだけ。

当時の実家は古かったので冬は本当に寒く、心底いやでした。

 

 

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写真:お風呂はまさにこんな感じ! しかもお湯の出が悪く、手のひら大のでっかいクモが出てくる悪夢のような風呂でした……。

 


それに、大分の人には「赤猫根性」というものがあるのだとか。(これは初耳!)

ようはケチ、ということのようです。

だから暖房はすぐ切ってしまう。

 


さらに言うと、大分では贈答品として毛布を贈る習慣があります。

だから、たいていの家には毛布がたくさんあります。(実家もご他聞に漏れず……)

そういうことも室内温度が低くなる一因のようです。

 

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そんなわけで、なぞがとけました。

 


とはいえ、昭和40年代以前は、断熱材は全国的に見ても標準仕様ではなかったのかもしれませんね。

 

シックハウスなどの新しい問題はあるものの、昔の人からしたら腰を抜かしそうなほど、今の家は快適にできています。


そこらへんの話は、またあらためて。

 

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中古住宅を探せ!

村営住宅の空きを待ちつつ、
とりあえずは中古住宅を探してみることにしました。


夫がネットなどで見つけてきたもの、
役場の空き家バンクで紹介してもらったものなど、
都合4軒内覧しました。

 

1軒目は沓掛温泉にある(村内には温泉が2つあるのです)中古住宅。
傷みが激しいのと、すぐ後ろに山肌が迫っているのが気になりました。
雨の日に見たのもよくなかったかもしれません。

 

2軒目は田沢温泉近くの三角屋根の家。
ここは贅沢にもぶどう畑つきです。
東京に住む人が別荘として建てたそうで
それなりに凝った造りでしたが、いかんせん古いのと、
傾斜地で背後に2メートルほどの崖を背負っていて
湿気が大いに気になりました。
テレビのリフォーム番組ではありませんが、
いったんスケルトンにまでしないと厳しい感じです。

 

3軒目は村の中心部に近い、いわゆる古民家。
かなり大きくて、2階はかつて養蚕をやっていたとか。
土地も広く、これは家や庭の手入れだけで毎日が終わりそう……。
水回りはもちろん、家は全体的にかなり手を入れないと厳しい感じで、
資金が潤沢にあって(もしくは長期のDIYをコツコツやる気力)
「ぜひとも古民家に住みたい!」という情熱がないと
難しい物件だと感じました。

 

わが家は、家自体が古い分にはあまり気にしていませんでした。
もちろん、傷みが激しすぎるとリフォーム代が新築よりかさむのできびしいですが、
一部リフォームで回復可能なら、
人の家を住み継ぐのは悪くない、いや、おもしろそうだと考えていました。


役場の方は、
空き家はたくさんあるのだけれど、
家の中につめこまれている代々の家財道具の処分が難しくて、
あるいは家の補修がたいへんで、
貸したり売ったりがなかなか進まない、
とおっしゃっていました。

 

家財道具の処分は、たしかに大変です。
まず、家族の中で意見が分かれるでしょう。
夫と妻で、親と子で、
「これは捨てたい」「いや、だめだ」となることは想像に難くありません。

 

捨てるところまでこぎつけても、処分の手間とお金はバカになりません。
青木村は粗大ごみの回収は春と秋の年2回だけ。
それ以外は上田市の廃品回収業者にお願いするしかありません。
都会では考えられない量になることも多く(たんすだけで何棹も、とか)、
気軽に処分できる感じではないようです。

 

この50年ほどで、家に求めるもの、そしてライフスタイル自体が
ずいぶん変わってしまったのだな……としばし黙考。
そもそも、
核家族でIターン移住するということ自体が、昔はありえなかったのでしょうね。